「お前は一生独身だ」
いきなりですが・・
そんなふうに、思いっきり決め付けられている同僚が正面の席に座っているんですが。そう言い放った別の同僚によると、自己中心的で被害妄想が強く、何より相手の立場で物事を考えられなくて、思いやりがない！　と。

まぁ、そう言うなって（苦笑

ちなみにこの二人、めちゃめちゃ気の合う仲良しでして。。

「お互い、そういう性格だったら独身だったかしら？」
「かもね」
「だけど、きっと惹かれたりしなかったと思うな・・」
「だね」
「誰かに・・奏は誰にでも愛される優しい人だもんね」
「涙もね」

「あのさぁ、さっきから文字数、少なくない？」
「聞き上手なだけだよ」

「じゃぁ、今度は奏の番。アタシのことも褒めてみて」
「小さい胸が可愛い」
「それ思いやり？」
「♪」

彼女、以前の職場では直接的に体を触られたりすることは無くても、卑猥な話や夫婦の性生活のことなどをネチネチと聞かれたり、セクハラがあったという。

猥談に嫌な顔をしない女性でも、実は裏では結構な悪口を言っていたりするので、世の男性陣は注意が必要です。その程度の男！って。（苦笑

「だから、この会社は凄く居心地がいいのよ」
「みんな猥談しないからね・・」
「きっと仲良しの奏さんがそばにいるからよ」
「遠慮ってこと？」
「う～ん、配慮かしらね」
「当の本人、密かにセクハラ三昧だけどね」
「ふふふ、それはセクハラとは言わないわ」
「良かった♪」

手荒れの酷くなる季節・・　彼女の左手を撫でる。

「ずっと奏と一緒に仕事したいわ」
「涙は仕事上でも大切な人だから、もう手放せないよ」
「ふふふ、良かった♪」

受付はじまりますね。
はい、嫉妬の受付もはじまります。（苦笑
クリスマスイベントで凹み、ようやく回復して来た頃に必ずやってきます。

「今年も家族写真のお年賀でしょ？」
「そうだね・・」
「見てみたいけど、やっぱり見たくない・・かな」
「うん、わかってるよ」

仲良しのふたりなのに、同僚にかなわない・・年明けの年賀状の話題。
お互いに交換しないので、見てないから話を合わせるしかない。。。
涙さんのは家族写真じゃないらしいしから、僕が貰うのは問題ないんだ
けどね。。写真じゃなくなるまでは、お互いに出さない”と決めた。

「今年も明けおめのメール頂戴ね」
「携帯繋がりにくいからPCからね」← 実はこれかなり大変です。

「いつも本当にお世話になっているのに、お年賀すみません」
ありゃりゃ、可愛い部下になっちゃった。。

「こちらこそ。あと数年したら、交換できるようになるから」
「はい」

ネットを放浪しながら、迷いに迷って、家に持ち帰っても支障のないCDを
一足早い、彼女へのクリスマスプレゼントに選んでみた。

選んだCDは、EXのEverything。でも贈りたかった曲は、この中に収録され
ている『HOLY NIGHT』という曲。
▼歌詞はこちらでどうぞ♪
ht + tp://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B19876

数日前、きっと今年は最後になるだろう、星空を見に出掛けた。
「これ早いけどクリスマスプレゼント」
「あ、ありがとう、CD・・　さては泣かす気でしょ？♪」
「まぁ～ね」
「ふふふ、一緒に聴いてもいい？」

ソファー代わりのバックシートで、彼女を抱きしめながら聴いたんだけど
うかつにも、先に涙がこぼれてしまいました。

「奏、ありがとう」
「こちらこそ、ありがとう」

一生溶けない雪の下にひっそりと隠れた恋かもしれない。
だけどその分、誰に何を言われることもなく、互いに大切にしていけるのは
そんな環境だからなのかもしれない。

恋と同じで、何かのきっかけが無ければ出逢えない曲、たくさんあると
思います。是非、みなさんの好きな曲、教えてください。