上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。 |
||
同じような日々が繰り返される中で、出逢ってしまった女性。
何度も強敵を倒し、それなりの名声を手にしたけれど、誰もが 寝静まった頃に帰る家で、一人でいる以上に感じる孤独感。 満たされない心。 「明日はどんな敵が待っているのだろう・・」 そんな一人の冒険者がいた。 そんな時、ひとつの防具屋が開業したばかりの街に立ち寄る。 少し緊張した面持ちで、迎えてくれた女主人は、すぐに男のひび割れた 鎧に気付く。 「こちらを試されてみては?」 勧められるままに身につけた鎧が、あまりにも自分に合うことに驚く。 それ以来、男は女主人に心惹かれ、何度もこの街を訪れることになり いつしか冒険を忘れ、同じ街で武器屋を営むことになる。 「もう冒険には出ないのですか?」 「僕にはもう救いたいと思うお姫様も、守りたい国もないのです」 教会の裏で静かに寄り添いながら、そんな会話をするふたり。 男の物語は、一人の女性の出現によって、思わぬ展開をみせる。 踏み入れてはならない領域で、最後の冒険が始まっていた。 |
||